「オープンソースのCRM、活用のポイント」第3弾です。 前回は「他業務システムとの連携」というものでしたが、今回は「オープンソースCRM導入に際しての留意点」についてお話したいと思います。 先にお伝えしますと、ポイントは以下です。 ①何でもできるからこそ「目的」を明確にする ②スモールスタートする ③社内コストにも留意する ①については、オープンソースに限らず、当たり前と言えば当たり前なのですが、以前にもお伝えしたオープンソースのメリットである「柔軟性」「カスタマイズのしやすさ」とは、言い換えれば「やろうと思えば何でもできてしまう」ということですので、それ故に「目的」がブレてしまうとおかしなシステムができあがる可能性があります。 主役はあくまで業務であって、CRMはそれを支える名脇役であることを忘れずにCRM導入を進めることが肝要です。 ②については、必ずしもスモールスタートが正しい導入の進め方というわけではなく、業務要件とそれに伴うシステム要件が事前にきっちり決まっていれば、あえてスモールスタートにする必要はありません。 ただ実際にはCRMを使ってみて初めて生まれてくる要件というものも多く存在しますし、業務のやり方、あり方もPDCAを回しながら改善を繰り返すとなれば、せっかくライセンス費用が掛からないオープンソースを活用しているのですから(これがパッケージだと掛かるライセンス費用を考えると多くの機能を使った方がお得となったりするわけで・・・)、スモールスタートで進めて失敗のリスクを抑えるという観点も重要ということです。 最後に③についてですが、自社で全て行えば費用は掛からないと思われがちのオープンソースですが、勿論社内リソースで対応しようが人件費等のコストは発生します。 オープンソースCRMの導入や開発にノウハウを持つベンダーを上手く活用することも、全体コストや導入の効率化などの観点から結構大事なポイントになってきますので(要は社内リソースと外部リソースを上手くバランスさせる)、ここもオープンソースCRM導入の際の留意点として押さえておきたいところです。 (何か、宣伝しているようで恐縮ですが、実際に技術スキルの高い方であっても、オープンソースCRMをソースレベルで理解するには相応の時間と労力が必要ですので、この時間(コスト)と労力をその道のプロに外注するという考えは当然あるべきかなと) 「オープンソースCRMを名脇役にする」 そのための苦労は色々あると思いますが、お悩みの際は是非お気軽にお声掛けください。 昨日から急激に寒くなりましたねえ。 タンスで眠っていたコートを急いで引っ張り出された方も多いことでしょう。 (私もそうです。) 本格的な冬の到来ですね。 風邪などひかないように心掛けたいものです。 それでは今回はこのあたりで・・・。