「CRMとSFAの違いは?」というご質問をよくいただきます。
一番の大きな違いは「システムとしての目的の違い」ではありますが、具体的にはどういうことでしょうか。
これからご説明していきます。
元々の成り立ちで言えば、CRMは前回ご説明した通り、「経営手法としての顧客志向」という考え方に基づいて、CRMシステムが生み出されました。
一方、SFAのほうは言葉のニュアンスからも伝わるように、OA (Office Automation)の延長にあると受け取れます。
ご存じの通り、もともと企業向けのITシステムというのは、紙などで行われていた作業をコンピューターに置き換える、という考え方から発展していきました。しかし営業分野に関してはFace To Faceの世界ですから、システム化があまり進んでおらず、営業の仕事を管理するためのシステムとして1990年代にSFAができました。
しかしSales Automaitonだと、営業行為そのものをコンピューターが行ってくれるイメージですから、Sales Force Automationという不思議な言葉になり、日本では「営業支援システム」と呼ばれ始めたようです。
それでは、なぜSales Force Managmentではないのでしょうか。