3回にわたりお伝えしてきた、「東大襖クラブ×F-RevoCRM」如何でしたでしょうか。
「東大襖クラブ」はキラキラしていない。とても真剣に取り組んでいるが、体育会系とも違う。その中身は伝統的な零細企業とまさに同じだ。
授業では最新のITを学びながら、零細企業を経営し、自ら職人として腕も磨き、その中で、伝統やネームバリューに甘える事なく、課題を見つけ、課題を解決していく。これほどの「学びの場」はそうはないだろう。
また、彼らの考え方がとてもフラットな点も新鮮に思えた。企業がシステムを導入する場合は「あの企業も使っているから…」「有名なシステムだから…」何かと前置きをつけたがるのに比べ、自分達が感じた課題に対してストレートに、最短距離で解決できる道具を探し、やり方を探し、すぐに実行している。
「東大生は頭でっかちで実社会での能力は別。遊びとか一杯経験していた方が…」たまに聞く言葉だが、彼らに関しては、そんな批評は微塵も感じない。
近年、日本の労働生産性の低さが指摘されているが、確かに「うちは古い会社だから」「うちは小さい会社だから」「システム導入しても使いこなせない」という言葉を今まで何度も聞いてきた。大手であっても、古い社員や経営陣が若い社員に、これがうちのやり方だから、とExcelと紙での業務を押し付けて残業させる。そんな光景も何度か見てきた。
彼らがもしそんな会社に入社したら、これ程の無駄はないだろう。
優秀な人材がどんどんと海外、外資に流れていってしまうのも仕方がないとも思える。
その様な人材を生み出す素晴らしい「場」である、伝統的零細企業「東大襖クラブ」の発展と永続を心より願わずにはいられない。そして、今後の彼らの活躍を期待したい。
できれば、日本で…と、思うのは安い情緒論だろうか。
おわり