インタビュー・導入事例

Interview-日本コンピューター株式会社

この記事でわかること
  • 1万行超のExcel管理から脱却した経緯
  • F-RevoCRMを選んだ理由と、Salesforceとの比較ポイント
  • ツール選定で重視すべき「本質的な視点」
  • F-RevoCRMを10年間安定稼働させている運用の工夫
  • F-RevoCRMの自由度を活かした自社カスタマイズの実例

日本コンピューター株式会社について


「人類の進化に寄与する価値の創造」を経営目標に掲げ、「保健」「福祉」「介護」に特化したシステムの企画・開発を行う、創業56年を迎える老舗ソフトウェアベンダー。

保健分野では政令指定都市の8割、東京23区の9割が採用している保健衛生アプリ「WEL-MOTHER」や、介護分野では全国500以上の団体で導入されている介護システム「MCWEL」など、保健・福祉・介護現場の業務を支える製品を数多く提供しています。

F-RevoCRMの導入・運用を担当するエンジニアの安武氏

今回は約10年前から、F-RevoCRMを導入・運用している同社に、なぜ10年もの間F-RevoCRMを使い続けているのか。そして、OSSの柔軟性をどのように活かしているのか。
その背景を運用の工夫について、導入当初から担当されているエンジニアの安武氏にお話を伺いました。

1万行を超えたExcelファイルの限界

幼稚園・保育園向けサービスを展開する中で直面した課題

日本コンピューター株式会社では、グループ会社が運営する幼稚園・保育園向けの写真販売・事務支援サービスについて、営業・管理・運営支援を担当しています。営業部門では新規リードをリスト化し、各園へのアプローチ状況を管理する必要がありました。

当時は共有フォルダに保存したExcelファイルで顧客情報を管理していましたが、データが1万行を超えたあたりから、動作の重さが顕著になってきました。

「1万行を超えたあたりで、営業部からExcelでの管理は限界だと声があがりました」と、安武氏は当時の状況を振り返ります。

エンジニア視点で見極めた、OSSという選択

業務効率化を目的に、同社ではCRMツールの導入検討を始めました。
近年ではクラウド型サービスが主流になりつつありますが、顧客情報という機密性の高いデータを扱うため、情報漏洩リスクを考慮し、オンプレミス環境での運用が可能なOSS(オープンソースソフトウェア)製品に注目していました。

OSSの魅力は「自由度」と「低コスト」

導入を担当した安武氏自身がLinuxサーバーやOSS環境に精通していたこともあり、OSSの「自由度」と「自律的な運用」に魅力を感じていました。

安武氏

OSSは低コストで柔軟にカスタマイズできる。自社で手を入れられるのが一番の魅力です

実際、同社ではRedmineをはじめとするOSSを社内で多用しており、組織文化としてもOSSとの親和性が高かったといいます。

ツールではなく、提供ベンダーの「人」を見る

当時、CRMシステム自体が今ほど認知されていなかった中、Web検索を通じてOSS型のCRMであるF-RevoCRMを知りました。

実際に訪問して確認した技術力と企業文化

ツール選定において重視したのは「提供ベンダーの雰囲気やスキルがどうなのか」という点。
そのため、製品説明を受けるために来訪してもらうのではなく、実際にシンキングリードに訪問し、エンジニアの雰囲気や技術力を直接確認することにしました。

「自分もエンジニアなので、雰囲気を見れば技術力やスキルの伸びしろが大体わかります。シンキングリードを訪問したときの第一印象は“自由”でした。OSSは自由さが大事なので、これは期待できるなと思いました」

顧客の要望に寄り添うシンキングリードの姿勢

シンキングリードのエンジニアについては「顧客の要望に寄り添ってくれる姿勢が印象的でした」と高く評価しています。
OSSの思想を共有しながら、改善の方向性を一緒に検討してくれる点に信頼を寄せています。

また、実際にエンジニアと会話してみて、技術がしっかりしていると確信できたことが、選定の大きな決め手になったといいます。

安武氏

エンジニア同士、OSSの話題で非常に盛り上がりました

Salesforceとの比較検討

導入検討の過程では、Salesforceなど他社製品とも比較しました。しかし、コストとカスタマイズ性の両立という観点で、F-RevoCRMの方が自社にフィットしていると判断。
オンプレミス環境で運用できる点も、重要な選定理由でした。

段階的な活用拡大

営業活動の見える化からスタート

F-RevoCRMの導入当初は、すべての機能を使うのではなく、顧客企業・案件管理・活動管理の3つの利用から開始しました。
特に活動管理を中心に活用し、営業進捗の可視化を実現しています。

導入後の社内活用拡大でサポート業務にも展開

運用が進む中で、営業部門のトップから「サポート業務にも使えるのでは」という提案があがりました。
これを受けて、サポートフェーズもF-RevoCRMの活用を開始。販売後の問い合わせ対応・履歴管理にも利用範囲が拡大し、現在では10年間にわたって安定稼働しています。
「必要な範囲を自社で柔軟に設計できるのが魅力です」

OSSの自由度を最大限に活かす工夫

課題は自社でカスタマイズして解決

F-RevoCRMを活用する中で、課題も見えてきました。

「F-RevoCRMの弱点をあえて言うなら、“検索性”です。ただ、そこは自分たちで工夫しています」

検索・ソート機能について、現場の使い勝手を向上させるために独自のカスタマイズを実施しました。「自由に改修できるのもOSSの良さです」と、OSSならではのメリットを活かしています。

自由度の高さが最大の武器。ただし、万能ではない。

こうしたメリットがある一方で、OSSの導入には前提条件があるとも指摘します。

「OSSの自由度は魅力的ですが、すべてのケースで万能というわけではありません」

セキュリティ要件、コスト構造、技術力、リソースの有無によっては、クラウド型サービスの方が適しているケースもあると言います。
「重要なのはツールそのものではなく、自社にとって本当に最適なツールを選ぶことだとおもいます」

UIの美しさより、導入後に『ラク』になるか

ツール選定で大切にすべき本質

同社がツール選定で重視したのは「導入後に本当にラクになるのか」という点。
そのため、UIの見た目よりも実運用での使いやすさを重視しています。

「結局、導入して“ラク”にならないといけないんですよね。業務効率が良くならないと意味がありません」

「スタイリッシュなUIを選んで、いざ動かしたら使いにくい・使えないという経験もたくさんしてきたので。だからこそ、何に重きを置くかを考えるようにしています」

ツール選定の基準について「最終的にみんなが幸せになる選択肢を選ぶべき」だと考えていると言います。

F-RevoCRMへの今後の期待

インプットからアウトプットへ。

今後のF-RevoCRMに対して期待する点はあるか伺ったところ、弱点としてあげていた「検索性」の改善に期待を寄せていると言います。

「検索やソートの機能がさらにアップデートされれば、もっと使い勝手が良くなると思います」
現在は主に入力・管理機能を活用していますが、今後はデータ活用(アウトプット)の強化を期待しているとも言います。レポート機能やデータ分析機能が充実すれば、より多様な場面で活用が可能になると考えています。

また、OSS全体の技術の進化やAIの登場により「F-RevoCRMの可能性もさらに広がっていくのではないか」と安武氏は語ります。

「Dockerによるコンテナ化やAPIの充実が進んでいます。AI技術も飛躍的に進化している。F-RevoCRMでもうまく活用できれば、より良いものになると思います」

まとめ

日本コンピューター株式会社は、自社の技術力とOSS文化を活かして、F-RevoCRMを柔軟に運用しています。1万行を超えるExcel管理の限界を脱却してから10年。営業活動の管理からスタートし、今ではサポート業務にも活用範囲を広げています。

安定稼働の理由ともいえるその特徴は、システムの自由度と自社の開発力をうまく組み合わせている点です。検索性などの課題も「自分たちで工夫する」というスタンスで、現場に最適な形にカスタマイズしています。

同社の姿勢から学べるのは、OSSの特性を理解したうえで使いこなすということです。
提供ベンダーの「人」を見極め、「本当にラクになるか」を基準に選び、そして自社で育てていく。
この「ツールを選び、育てる」姿勢が、10年間の安定稼働につながっています。

DockerやAPI、AIといった技術進化により、ITツールはますます発展していきます。
F-RevoCRMも、OSS版・ライセンス版を問わず、こうした技術の進化を取り込みながら、さらに良くなっていくでしょう。

導入前の日本コンピューター株式会社と同じように、Excel管理の限界や顧客管理に課題を抱えている場合は、F-RevoCRMが課題解決の足掛かりになるかもしれません。ぜひ、お気軽にお問い合わせください。


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