F-RevoCRM 6.2には、Googleカレンダーと双方向のデータ同期ができる 予定表 機能があります。今まで使い慣れたGoogleカレンダーに予定を登録したり、CRMでは案件やサポート依頼などの情報に結びつけたりと、活用の幅が広がりますね。
今回は、Googleカレンダー連携 を利用するにあたり、最初に必要となる Calendar API の設定についてお話しします。
余談ではありますが、はてなブログに 目次生成 機能がついたので、そちらも使ってみることにします(^^)
目次
F-RevoCRMの準備
F-RevoCRM本体側での前提条件として、VPSにて利用中の場合、IPアドレスではなく ホスト名(tk2-xxxx-xxxx.sakura.ne.jp など)のURLにインストールする必要があります。
但し、すでにIPアドレスにてF-RevoCRMをインストール済のときは、以下のとおり config.inc.php の87行目を書き換えれば対応可能です。新たにインストールし直す必要はありません。
// $site_URL = 'http://160.16.xxx.xxx/';
$site_URL = 'http://tk2-xxxx-xxxx.sakura.ne.jp';
Google Calendar APIの設定
次にGoogle側の設定をします。Developers Console を開いてください。
プロジェクトの作成
上部メニューから プロジェクトの作成 を選択し、開いた画面で プロジェクト名 を入力します。ここでつけた名前は、API管理画面の一覧に表示されますので、識別しやすい名前をつけておきましょう。
Calendar APIの有効化
左メニューの APIと認証 → API を選択し、さらに Google Apps API → Calendar API を選択、APIを有効にする をクリックします。
認証情報を追加 をクリックして OAuth を選択します。
OAuth同意画面の設定
同意画面を設定 をクリックし、次の画面では サービス名 だけを入力します。他は空欄のままで構いません。
OAuth認証情報の設定
改めて 認証情報を追加 をクリックして OAuth を選択します。アプリケーションの種類は ウェブ アプリケーション を選んでください。
名前 には任意の名前、承認済みのJavaScript生成元 にはホスト名、承認済みのリダイレクトURI は以下のように入力します(index.php以降をコピー&ペーストしてください)
承認済みのリダイレクトURI
http://ホスト名/index.php?module=Google&view=List&operation=sync&sourcemodule=Calendar&service=GoogleCalendar
認証情報の取得
クライアント ID および クライアント シークレット が表示されますのでメモしてください。
F-RevoCRMと接続
認証情報の書き込み(F-RevoCRM6.2の場合)
F-RevoCRMの modules/Google/config.inc を編集します。
先ほど発行された クライアント ID および クライアント シークレット を書き込み、サーバーにアップロードしてください。
$googleConfig = array(
'clientId' => '************-********************************.apps.googleusercontent.com',
'clientSecret' => '****-***-***************',
);
認証情報の書き込み(F-RevoCRM6.5の場合)
F-RevoCRMの modules/Google/connectors/Config.inc を編集します。
先ほど発行された クライアント ID および クライアント シークレット を書き込み、サーバーにアップロードしてください。
Class Google_Config_Connector {
static $clientId = '************-********************************.apps.googleusercontent.com';
static $clientSecret = '****-***-***************';
}
連携するGoogleアカウントの選択
F-RevoCRMの 予定表 → 一覧表示 を開き、画面左下の 今すぐ同期 をクリックします。
カレンダーを同期したいGoogleアカウントを選択します。
カレンダーの管理を 許可 します。
以上で、Googleカレンダー連携はすべて完了しました。あとはF-RevoCRMの予定表で 同期 ボタンを押すたびに、データを双方向に同期するようになります。